クレジットカードで買い物をした時の領収書はどうすればいい？

こんにちは。
せどり専門の格安経理代行　代表の藤田です。

せどり専門の格安経理代行は、大阪から「オンラインで全国対応している」経理代行サービスです。

お店で商品やサービスを購入した際、代金をクレジットカードで支払うことも多いかと思います。

この場合、お店から利用伝票（お客様控え）をもらうことになります。
この利用伝票が領収書になるのでしょうか？

以下、順を追ってご説明しましょう。

クレジットカードの利用伝票は領収書ではない

ほぼ実寸のクレジットカード
まずお伝えしたいのは、「クレジットカードの利用伝票は、税法上の領収書には当たらない」ということです。

「えっ、クレジットカードの利用伝票には、利用日、商品名、支払金額などが書かれているから、領収書じゃないの？」と不思議に思う方もおられるかもしれませんね。

領収書の役割を果たしているようにも見えますので、そう思われるのも無理はありません。

ただ、だからと言って「クレジットカードの利用伝票が領収書にならないのであれば、保管しておく必要はない」とは考えないでください。

クレジットカードの利用伝票は、きちんと保管しておいてください。
理由は後述します。

クレジットカードの利用伝票とは別に領収書を発行してもらえるか？

電卓の上に座る男性
「クレジットカードの利用伝票が領収書にならないのであれば、別に領収書を発行してもらえばいい」と考える方もおられるでしょう。

実はクレジットカードで支払いを受けた場合、お店側が領収書を発行する義務はありません。

そもそも領収書というのは、商品やサービスを販売した相手から代金を受け取ったことを証明するための書類です。

クレジットカードで支払いを受けた場合、その時点ではお店は代金を受け取っていませんので、領収書を発行する義務はないという理屈になります。

クレジットカードで支払いを受けた場合、利用伝票とは別に領収書を発行するかどうかは、お店側の判断に任せられています。

そのため、必ずしも領収書を発行してもらえるとは限りません。

クレジットカードを利用した際の経理処理について

クレジットカードの束
クレジットカードを利用した際の経理処理については、大きく２つの方法があります。

  1. 現金にて支払ったものとして処理
  2. クレジットカード会社から送られてくる利用明細書にて処理

それぞれについて詳しくご説明しましょう。

１．現金にて支払ったものとして処理

これは、クレジットカードの利用代金の引落し口座に、事業用の口座ではなくプライベートの口座を指定している場合の処理方法です。

この場合は、お店が発行するクレジットカードの利用伝票を使います。

「さっき、クレジットカードの利用伝票は税法上の領収書ではないと言っていたのに、どういうこと？」と混乱している方もおられるかもしれませんね。

実は、クレジットカードの利用伝票は、以下の内容が書かれていれば領収書の代わりとして使用することができます。

  • 書類の作成者の名称
  • 商品やサービスを購入した年月日
  • 購入した商品やサービスの内容
  • 購入金額
  • 書類を発行される者の名称

先ほど、「クレジットカードの利用伝票は保管しておいてください」とお伝えした理由の１つ目がこれです。

２．クレジットカード会社から送られてくる利用明細書にて処理

クレジットカードの利用代金の引落し口座に事業用の口座を指定している場合には、この処理方法を取ってもOKです。

ただこの場合でも、クレジットカードの利用伝票は保管しておいた方が望ましいです。

クレジットカード会社から送られてくる利用明細書には、購入したお店の名前しか書かれていませんので、これだけですと何を購入したのかわかりません。

ですので、クレジットカード会社から送られてくる利用明細書とクレジットカードの利用伝票をセットにして、保管しておくことをお勧めします。

これが「クレジットカードの利用伝票は保管しておいてください」とお伝えした理由の２つ目です。

経費の二重計上に注意

貸借対照表
前述の２つの経理処理のうち、必ずどちらか１つだけを採用してください。
両方のやり方を併用すると、経費の二重計上が発生する危険性があります。

どういうことかと言いますと、まずクレジットカードの利用伝票を使い、会計上、現金にて支払ったものとして経費に計上します。

そのことを忘れていて、後日、銀行口座からクレジットカードの利用代金が引き落とされた際、普通預金から支払ったものとして経費に計上したとします。

すると、同じ経費を２回計上することになります。
くれぐれもこのようなことがないよう気をつけましょう。

まとめ

クレジットカードで購入
クレジットカードを利用した場合は、利用伝票はもちろん、クレジットカード会社から送られてくる利用明細書もきちんと保管しておくことをお勧めします。

クレジットカードの利用伝票によって経費を計上する場合でも、クレジットカード会社から送られてくる利用明細書は、利用伝票の記載内容を確認する資料としては重要なためです。

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Facebook のプロフィール

藤田 精二

代表取締役 ： 株式会社ビーバーム
株式会社ビーバーム　代表取締役、せどり専門の格安経理代行　代表。せどりをしている人を対象に経理業務のサポートを行っている。会計ソフトへの入力サポートや入力代行、経理業務のコンサルティングの他、クライアントの事務所に定期的に出向いてのサポートも行う経理のプロ。